探偵が見当たらない

探偵ライターが記す探偵の今

探偵業界昨今

久しぶりの更新。話題は最近の悪徳探偵たちについて

 

■悪徳探偵達のプライド

 

小説『探偵の探偵』に描かれている探偵よりも、僕は現実の悪徳探偵のほうがよほど怖いと思う。何が怖いのかというと、彼らは恐ろしいほどに探偵にこだわるところだ。詐欺を行ったり、違法業務を行うなら他業種でやってもらえれば良いのだけれど、彼らは彼らなりに妙なプライドと維持をもって『探偵』の肩書にこだわっている。

 

悪徳探偵と一口にいっても、彼らは彼らなりに探偵のつもりだし、その点を否定しても、彼らは絶対に納得しない。非合法であろうが、合法であろうが、彼らは自らを『探偵』と名乗り続ける。そして、依頼者も見事に騙される。この事実に苦いを思いをする調査業協会は多い。

 

■業務停止処分にならない救済詐欺探偵たち

 

探偵業界はあまりにも有象無象があふれ過ぎている。

最近では消費者センターが悪質な架空請求詐欺救済を謳う探偵事務所に気を付けろとアナウンスを流した。こうした探偵事務所は2014年ころから目立ちはじめたが、それ以前にも数社いた。

 

だが、探偵業界ではそれよりも、探偵の名をかたりながら架空請求を行う偽業者達の対応に追われていた気もする。一部では、詐欺救済をうたうが、重要事項説明責任を果たさなかったとして業務停止命令が出た探偵業者もいたが、まさかここまで派手な活動をする救済詐欺の探偵が現れるとは、誰も予想していなかったろう。

 

だが、彼らは不思議なほど一向に業務停止命令が下るどころか、逮捕される兆候すら見えず、今でもネット上で堂々と活動を続けている。消費者センター(国民生活センター)が発表を出すというのも、事実、警察では踏み込めない領域、つまり法律の完全なグレーゾーンに彼らが入っているという証拠でもある。

 

■終わらない探偵と探偵の争い

 

探偵業法ができてから、業界は法律が悪徳探偵達を追い出してくれると信じていた。しかし、やはり彼らは法の網を掻い潜りながら、今でも業界の内外に存在し続けている。この小さな業界内の問題に政府が関与することは少ない。こうした事態があまりに続くと、探偵業界の健全化を目指すイメージアップが足止めをもらい、業界全体があまりにもデメリットをもらいすぎるかもしれない。

 

悪徳探偵と優良探偵の争いは昔から続いている。しかし、もしかしたら、今後はさらにその様相が激しくなることも予想される。